なんだかんだハローワークが底辺にとって最強説

公共職業安定所、略して職安。通称ハローワーク、ハロワ。

国民に安定した雇用機会を確保することを目的として設置された、国(厚生労働省)が運営する行政機関。

つまり、国営の就職斡旋所だ。失業保険を貰いにいくところでもある。

世間ではブラック企業の温床として叩かれがちだが、なんだかんだ底辺の味方であり、人によってはとても使える機関だ。

実際にハローワークを通して就職したことのある私が、「なんだかんだハロワが底辺にとって最強説」を唱えたいと思う。

敷居が低く底辺にも利用しやすい

ハローワークの良いところは、誰でも気軽に利用できるところだ。

利用の流れを簡単に説明すると、ハロワに登録されている求人情報を調べ、それを窓口に持っていくと企業に電話してくれて紹介してもらえるという感じ。

なんと言っても利用が最初から最後まで無料。上手くいけばお金を一切かけることなくあっという間に就職することが可能である。

そしてハロワの中の雰囲気は基本的に陰鬱で底辺感の溢れているところばかりなので、非常に入りやすく利用しやすい。どんなクズでもウェルカムだ。これは結構重要。

いくらフリーター向けなどと謳われていても、今時のキラキラした就職・転職エージェントにはなかなか応募しにくい…という人は多いだろう。

ハロワなら気を張らず、とりあえず行ってみるだけでもOK。無職にとってそういう前向きな姿勢になれるというのは大事。誰かに話しかけられることもない。

求職者のライバルが弱い

民間の就職・転職サイトや就職・転職エージェントと違い、ハロワの利用者は底辺層が多いため、ライバルが弱い。

これも重要なポイントで、優秀な人材と職をめぐって争うことがないし、倍率も低いため、低学歴低職歴の低スペックや高齢無職でも比較的就職しやすい。

ブラック企業の取り締まりが強化されている

ハロワはネット上で「ブラック企業や違法業者の温床」「求人にお金をかけられないヤバい会社しかいない」などとよく言われている。

たしかにハロワは求人を出すのも無料なので、求人費をかけられない零細企業が多いというのは事実。

トライアル期間が終了すると解雇してくる助成金目当ての会社もあるし、カラ求人と呼ばれる採用する気のない求人もある。脱法業者・違法業者もいる。

しかし、今現在のハロワはネット上で言われているほどヤバい会社ばかりということはないようだ。

というのも、ハロワのブラック企業求人や違法業者求人は昔から問題視されており、少しずつ見直しや規制などの改善が行われているからだ。

2018年の1月からは職業安定法が改正され、雇用条件通知に関して明記しなければならない項目が追加された。これにより、ハローワークではブラック企業をより判別しやすくなった。

これは自社サイトでの求人やハローワークが対象であり、リクナビやマイナビなどの求人情報サイトは対象外。

そのため、今はむしろヤバい会社や業者がリクナビやマイナビなどの大手求人情報サイトに隠れているケースだって多々ある。

このように、ハロワは一応少しずつ良くなっていっているし、ハロワだけがぶっちぎりでヤバい企業だらけということはないのだ。

カラ求人に関しては「常に募集が行われていないかどうか確認する」「応募者と合格者の比率を担当者に確認する」などし、求職者側で見抜くしかない。

ハローワークは底辺にとって最善策かもしれない

以上の理由から、ハローワークはなんだかんだ底辺層にとっては悪くない選択肢だと考える。

もちろんハローワーク以外の評判の良い求人サイトや就職エージェントを利用できるスペック・年齢なら、そちらを利用するに越したことはない。

実際に転職エージェントは就職活動をサポートしてくれるし、ニートやフリーター向けのエージェントも多数ある。

ただ、低スペックで高齢無職ともなると、正直ハロワの利用が最善策となる人は多いだろう。

これは裏話だが、民間の就職エージェントなどの宣伝のためにハロワが過剰に叩かれているという面も多少ある。

人それぞれスペックや状況は違う。自分にぴったりの場所をしっかりと見極めて仕事を探すようにしよう。

ちなみにハローワークで仕事を探す際は、ハロワのWEBサイトからあらかじめ良さげな求人を探しておいて、できれば印刷しておくことをおすすめする。

ハロワのPCは混んでいたりするし、なにより使いにくいから。

ハローワークインターネットサービス→https://www.hellowork.go.jp

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