ここ最近、『退職代行』というサービスが巷で流行っていて、ネットではもちろん、雑誌やテレビでも特集されているのを見かける。
同時に、ネット上では退職代行の良いとこだけを書いてリスクを一切書かない宣伝記事も大変流行っているので、注意が必要。
当記事は管理人の退職代行に対する考えを書いただけのものなので、安心して読み進めてほしい。
今流行りの退職代行とは
今回退職代行使って本当にビックリしたのは、スロット打ってる間に仕事やめる事が出来てた事ですよ
— 超魔進あすてあ (@asuteaGX) July 11, 2018
退職代行とは名前の通り、社畜にとって言いづらい「仕事を辞めます」の一言を代わりに言ってくれて、その後の会社とのやり取り(退職手続き)も代行してくれるサービスだ。
辞めると言えない、もしくは言っても聞いてくれないような酷い環境の仕事を辞める際、私はバックレるほかないと思っていた。
なので、初めて退職代行という言葉を聞いたとき、「その発想はなかったわ」と感心したと同時に、そんなバックレればお金がかからない行為の代行に需要あるの?と思った。
しかし実際にはかなりの需要があり、今現在退職代行はとても繁盛している模様。特にGW明けは依頼が殺到したという話。
バックレじゃなくて退職代行を選ぶ人がそんなにいるなんて、世の会社員たちは想像以上にマジメだった。
退職代行の主な業者と利用の流れ
退職代行の利用の流れは至ってシンプル。
もぅマヂ無理。退職しょ・・・
↓
退職代行業者にメール相談もしくは電話
↓
振込みをして契約成立
↓
退職代行が会社に連絡してやり取り
↓
会社とは一切関わらないまま退職完了
スムーズにいった場合は、こんな感じの流れとなる。
退職代行は安心して利用できるものなのか?
この退職代行とかいうサービス、普通に考えたら大変怪しい。まともなものじゃない。
だって全然関係ない他人が代わりに辞めますとか言い出して、本人は二度と出勤してこないのだから。正直バックレと大差ない。
退職代行業とその利用に関して、合法か違法かでいうと別に違法性はないようだが、問題が全くないとは言えない。
実際問題、利用者と業者と会社の間でトラブルも起きているようだ。そりゃそうだろうって感じだが。
退職代行ビジネスはたいして資金もノウハウも必要なさそうなので、業者が日に日に増えている。今では女性専用の退職代行業者も出てきているほどだ。
中にはヤクザ紛いの業者もあるため、利用するならなるべくちゃんとした業者を選ぶ必要がある。
ちゃんとした退職代行ってなんだよって感じだが、退職代行の利用者自体はたくさんいるので、一応評判の良い悪いはある。
もし私が退職代行を利用するなら、業界で一番知名度と実績があって公式サイトもちゃんとしてる「EXIT」という会社を利用するかな。
退職代行に対する世間の反応
退職代行に関しての世間の反応だが、全く新しいサービスなので、賛否両論である。
良い反応としては、「心が壊れる前に利用した方がいい」「今後もっと流行っていきそう」などなど。
退職代行みたいなのは 圧力かけられたりしている人向けのサービスだと思いますが…
自分で言おうとしたらできない雰囲気なのに、使わない方が良いというのは…
心が壊れる前に使った方が良いと思う。
新卒は使ってはいけないという認識になってしまうのは怖いなぁ
自分で言える方が良いのはそう https://t.co/dUkavph8Vo— KANE@Podcast生やすおにいさん&エナジャイザー (@higuyume) 2018年10月4日
良くない反応としては、「怪しい商売」「非弁行為(弁護士以外はやっちゃいけないこと)だろ」などなど。
退職代行業について検討しているんだが,これ,全てがそうだとは断言できる性質ではないが,基本的に,非弁行為になると判断せざるを得ない。
従業員も会社も,余計なリスクを負担することになる。あと,そもそも即日退社で出勤の必要がないって宣伝が労働法を誤解している。— 深澤諭史 (@fukazawas) 2018年10月4日
気になる人はTwitterなどで「退職代行」と検索してみてよう。ただしステマ記事には注意。
退職代行を使わなくてもバックレでよくない?
退職代行を利用する人の多くは、会社がブラックで「辞める」と言えない状況に追い込まれていると思われる。
そうじゃなかったら普通に「辞めます」と言えるはずだから。まあ自分が重大な過失を犯して辞めたいと言いづらいパターンもあるかもだが。
会社に追い詰められていて辞めるとはとても言えない状況にある場合、個人的にそれはバックレていいと思う。
もちろんバックレは褒められた行為ではない。会社や客や取引先に迷惑をかけてしまうかもしれない。でもそれは退職代行を使っても同じこと。
「代わりの人を見つけないと辞めさせない」とか「有給が丸々残っているのに退職までの期間に充てられない」とかはブラック職場にありがちな話だが、こういうのは会社側が労働基準法を違反してるのだから、自分だけ律儀に会社の就業ルールに付き合ってやって体や心を壊す必要はない。
会社に退職届を郵送で送りつけて二度と行かなければ、退職代行にやってもらうこととほとんど同じ。まあ会社が退職後の書類を送り返してくれないと面倒ではあるが。
ちなみに私は、内容証明郵便で退職届を会社に送りつけてブラック正社員の仕事をバックレたことがある。ブラックだけどちゃんと書類は返してくれたのでスムーズに退職できた。
他には、上司のデスクに退職届を置いてきて二度と行かないというバックレも若い頃にしたことがある。
退職代行を必要としている人・救われる人がいるのも事実
ここまでは退職代行について批判的というか、利用しなくていいだろ的な意見を書いてきた。
しかし実際にはバックレが気持ち的にできなくて、退職代行なら気持ち的に楽で辞めやすいという人はたくさんいるのだろう。
退職代行を頼むなんてもったいないことするなあと思う一方、一部の人にとっては本当に助かるサービスなんだろうというのも理解できる。
・このまま無理して働いていたら体や心を壊してしまいそう
・でも自分から辞めるとは言えないしバックレもできない
・でも退職代行なら勇気を出せるかもしれない
という人に限っては、遠慮なく利用するべき。
この退職代行というサービス、今は登場したばかりで流行っていて問題もまだあるが、定番のサービスとして定着していくのかどうか今後も追っていきたいと思う。