援デリ業者というものをご存知だろうか。
出会い系を利用したことがない人や女性は知らない人が多いだろう。
援デリとは「援助交際デリヘル」の略で、援デリ業者とは出会い系を利用して援助交際を行う女を管理・斡旋する業者のことである。
私は知り合いに援デリ業者の人間がいるので、その実態を詳しく知っている。
今回はそんな裏稼業、援デリ業者の実態と収入についてのお話。
援デリ業者の実態
まずは援デリ業者の実態・正体からお話しよう。
援デリ業者をヤクザのシノギの一つだと思っている人も多いみたいだが、基本的に援デリ業者はヤクザではない。
反社会的な仕事ではあるが、暴力団や裏社会とは関係がなく、出会い系のサクラバイトなどと同様、そのへんの底辺人間が働いているにすぎない。
昔はアングラ系の求人誌や求人サイトで普通に求人されていたようだが、今はそれっぽい求人をあまり見ない。今は人づてでこの仕事にたどり着くパターンが多いようだ。
援デリ業者の仕組み
援デリ業者の仕事は主に援交女の管理と斡旋。
以下が主な仕事の流れである。
- 出会い系で客を集める
- 集まった客とやり取りし、交渉とアポ取り
- 管理している女を客の元へ向かわせる
- 援交を終え帰ってきた女から売り上げを回収
出会い系でネカマをして書き込み客を集め、管理している女に1万円~5万円くらいで援交をさせ、その売り上げの半分程度を貰うという形だ。
大手出会い系サイトの掲示板などで、スケベな内容と共に「割り切り募集」「今から会える人」などの投稿をしている女性アカウントが大量にある。それらのほとんどは援デリ業者。
援デリ業者だとわかっていて応募してくる上級者もいるが、多くは援デリだと知らない情報弱者のモテないおっさんが客になる。
他にも、出会い系のアカウント量産、援交をしたい女集め、その女たちの管理も重要な仕事だ。
余談だが、援デリ業者はほぼ全ての出会い系サイトにいるので、本当に出会いたい人はマッチングアプリを利用するように。
援デリで働く女の実態
ここで誰しもが疑問に思っただろう。
- 売り上げの半分も取られるのに、なぜ個人でやらずに業者に属して援交を行うのか?
- わざわざ危険な援デリ業者なんかじゃく、普通にデリヘルなどの風俗で働けばよいのでは?
当然の疑問だが、それは普通の感覚での話だ。援デリ業者で働く女性たちは普通ではない。
少し胸糞悪い話ではあるが、援デリ業者で使う女性には軽度の知的障害者の人が多いのだ。
そのため、上記のようなまともな発想には至らない、もしくは普通の風俗では働けないようなの女たちなのである。
AVや風俗など、世の中には身体を売る仕事がいろいろとあるが、その中でも援デリが最底辺の仕事と言っても過言ではない。
援デリ業者は管理売春で違法
援デリ業者は当然ながら風俗の届出を出していないため、管理売春にあたる違法業者だ。
管理売春は罪の重い犯罪である。いつでも捕まる可能性があり、リスクは大きい。
もしかしたらこの記事を見て興味を持ってしまった人がいるかもしれないが、たとえ失うもののない無敵の人だったとして、手は出さない方がいい。
援デリ業者は儲かるのか
ここで気になるのは、援デリ業者は儲かるのかどうかだろう。
これほどのリスクがあっても援デリ業者は絶えないのだ。当然儲かる。
女からは半分も売上を取り、人件費や家賃なんかもあまりかからない。経費は非常に少ない。
援デリの需要がなくなることもなく、各出会い系サイトが盛んな限り、客は絶えない。
スタッフの収入についてだが、業者によって給与体系が異なり一概には言えないが、多くは歩合制度があり、頑張れば誰でも儲かる。
リスクに見合うほどのものかどうかは人それぞの感覚と価値観によるが、通常のスタッフでも月収数十万円は普通に可能。リーダーにもなると月収100万円を超えることも可能だとか。
ここで見逃せないポイントとなるのが、違法業者なので「税金を一切払わない」というところだ。
風俗店ではないので、女と客は当然現金のやり取り。女と業者のやり取りも現金。つまり一切足がつかないので、無申告無納税が基本。
税金を一切納税しない月収100万円は、ざっくり言うと月収200万円の手取りと同等だ。
そう考えてみると、業者はそうとう儲かっていると言えるだろう。
援デリ業者はなぜなくならないのか
援デリ業者なんて、各出会い系業者が本気で排除しようと思えば排除できるはずだ。
その証拠に、クリーンなマッチングアプリや婚活サイトなどに援デリ業者は一切いない。
ではなぜなくならないのか?
それはもちろん、各出会い系業者が援デリの存在を黙認している部分があるからである。
出会い系サービスもマッチングアプリや婚活サイトと違い、スケベで情報弱者なおっさんがターゲット。
そのため、「このサイトにはスケベな女の子がたくさんいますよ」とするために、援デリ業者と共存している部分があるのだ。
警察に何度も怒られているので規制は年々厳しくなっているが、結局は援デリ側が規制されているワードなどをすり抜ければいいだけである。
そんな援デリ業者もいつかは警察が本気を出して全滅するのだろうか。今後も外野から見届けたいと思う。