この記事を書いている2年ほど前になりますが、私は月収20万にも満たない一人暮らしフリーターとして毎日ギリギリの生活をしていました。
多いときで19万、少ないときで16万ほどの給料。ただ生きていく分には大丈夫でしたが、住民税や健康保険料などの税金と年金がかなり重くのしかかり、長い間滞納していました。
そしてそのときは突然降りかかってきたのです。そう、無慈悲の口座差し押さえですw
この記事では当サイトの管理人であり生粋のド底辺である私が実際に体験した差し押さえの体験談と、そのとき行った対応、生活への影響を記していきます。
健康保険料の滞納は口座差し押さえの対象
私が差し押さえの対象となったものは、健康保険料の未払いでした。
今考えると月20万円にも満たない月収だと、月々の健康保険料なんて本当にささやかなもので、たかが知れています。
しかし、その前に一時期就職していた時期もあり、月収が30万近い時期もありました。
その後退職し、貯金がスッカラカンになるまでダラダラとしてしまい、ギリギリのところで底辺バイトを開始しなんとか食いつなぐ。
結果的に前年の保険料が重くのしかかってきて支払えない、というダメ人間すぎる状況に陥りました。
もちろんこの間は保険証が使えません。そのため病院にはまず行きません。
そのままずるずると保険料の未払いが続くと、区役所から定期的に督促状が来るようになります。
- 未払いの健康保険料を払え
- このまま払わないと口座を差し押さえるかもしれない
- 払えないのなら減額や減免の制度もあるから役所に相談しろ
内容はたしか、こんな感じです。
そして実際に区役所に行き、保険料の相談もしてみました。
しかし普通に働いているし特別な事情とかもない、両親も普通に健在で普通に働いているということから、減額や減免は一切認められませんでした。
地域や担当してくれる人にもよるんでしょうが、特に相談した意味はなく、「少しずつでも頑張って支払ってください」とふんわりしたことだけ言われ、帰りました。
口座差し押さえ執行!無慈悲にお金が消えるw
その後もダラダラとフリーター生活がしばらく続き、アパートの契約更新などのあまり考えてなかった大きな出費などがあり、かなりギリギリの生活をしていたある日、そのときは来ました。
お金を下ろそうと銀行へ向かってみると、お金が1円たりとも入っていないwww
何が起きたのかさっぱりわからない私は、慌てて通帳記入。
すると通帳には差押の二文字が。差し押さえが執行されたのです。
数多くいる貧乏人の中でも、通帳にこの二文字を書かれた人間はそう多くないでしょう。
これは実際のそのときの通帳の写真です。
口座に入っていた107,462円全部差し押さえられてますね。でもこれたしか実際は20万円強が差し押さえの対象でした。
差し押さえ予定の金額が銀行口座に入ってなかったので、とりあえずある分だけ取られた形です。取られ方まで情けなさすぎるw
186,500円は当時の給料です。給料が入ってすぐに8万円おろし、10万円あれば家賃とカードの支払いがギリギリ大丈夫な計算だったんでしょうね、当時の私。
この当時の通帳見ると給料前の残高が962円しかないですね。今考えるとギリギリで生きすぎだろうこいつwww
その計算もいっきに崩れ去り、当月の家賃とカードの支払い、そして当月末から次月の給料までの食費を含む生活費を全て8万円でなんとかしなくてはならない。
しかもそれだけではない。口座差し押さえで足りなかった分はどこから取られる…!?
いっきに血の気が引き、軽くパニック状態に陥りました。実家住みでもないのに、本当に全財産が0円になったんですから。パニック不可避。
家に帰ってネットで差し押さえについていろいろと調べる。調べるのが遅いが、実際に困ってから初めて必死になるところが底辺たる所以。
差し押さえが執行される直前に、必ず最後の警告の書類とがきてるはずだというネット情報。
もはや督促状が来ることに慣れすぎていて、全く開封していませんでした。
そして2年前のことなので時系列をはっきりと覚えていないのですが、たしか簡易裁判所から差し押さえ執行のお知らせみたいな恐ろしい書類が届きました。
真っ赤な目立つ封筒だったと思い、調べてみたところ、やっぱりそうだった。
画像は岡山県真庭市の公式HPから拝借。岡山に住んでいたわけではありません。参考画像です。
色があまりにも見慣れない怖い色だったので、それだけははっきりと覚えています。
口座残高0円!来月も差し押さえ!どうやって生き延びる!?
さて、差し押さえられてしまったものはもうどうしようもありません。
銀行には0円、手持ちは8万円弱。
しかも何がヤバいって取られた金額は差し押さえ金額に足りていないところ。
そのため、調べたところ、どうやら次月の給料も差し押さえられる模様。
さらにさらにクレジットカードも差し押さえの影響で支払いが滞り、強制解約!クレカも失います。
問い合わせてみたところ、差し押さえられた口座の銀行のクレジットカードだったというのもあると思いますが、復活はもう無理との回答。これはかなり悲しかったので、はっきり覚えています。
ということでカードを使ってしのぐこともできない。8万円弱で次月まで全てなんとかし、次月は次月でまた差し押さえられてお金が残らない。
完全に人生詰んだwww
過去にいろいろと貧乏エピソードを作ってきた私ですが、このときが一番人生終わったと思った瞬間です。
家庭環境が複雑なため、親族に頼るのは不可能。バイト先に借りることもできない。友人たちもフリーター仲間が多く、借りれるほど裕福な人はいませんでした。
ここまできたらもう選択肢って3つくらいしかないんですよね。
- 借金をする
- 金を盗む
- 死ぬ
当時、リアルにこの3つくらいしか思い浮かびませんでした。
女性の場合だったら、体を売りまくるという選択肢が追加されるでしょうか。私も一瞬考えましたが。
家賃の支払いもすぐで本当に猶予がなかったため、バイトを増やすとか就職するとかで解決する問題ではありませんでした。
変わらずバイトは毎日行っていたので、暇もそんなになかったし。
冷静になってみると死ぬのと捕まるのはゴメンだったので、私は借金で生き残る道を選択しました。
初めてのアコム~♪消費者金融で借金デビューし危機を回避!
近所にはアコム、レイク、プロミスの無人ATMがありました。
一応当時いろいろとネットで調べた結果、アコムで借金をすることを決意。
こちらは実際の私のACカード。アコムの無人ATMから借金をするときに使うキャッシュカードみたいなやつです。
結果的に、アコムを利用してあっという間に即日で20万の現金をゲットすることに成功。
アコムのくだりは詳しく書くと長くなってしまうので、アコムでの借金の流れや方法、体験談は別記事に書きました。
このとき以来、私はアコムのこと、ひいては消費者金融というシステムは本当に神だと思っています。
自業自得でクビが回らなくなった見ず知らずの底辺野郎に、即日で何の担保もなしに20万もの現金を貸してくれるとか本当に神様。
その20万と手持ちの8万弱でなんとか当月と次月の家賃と生活費が工面でき、銀行のクレジットカードこど失いましたが、なんとかまた元の普通の貧乏生活に戻ることができました。
その後少しずつアコムの借金を返済し、数ヶ月ほどで完済。ほとんど利子はなし。
それから数年が経ったこの記事を書いている現在では、滞納分の健康保険料と国民年金も全て支払い、クレジットカードも新しくゲットし、不自由ない生活を送っています。
当時は本当に本当に人生終わったと思いましたが、消費者金融のおかげで助かりました。別にアコムの回し者ではありませんよw
税金の滞納だけは本当に気をつけろ!
貧乏仲間の皆さんには、税金の滞納・未払いだけは本当に気をつけてほしいと思います。
督促状が来た時点で、ちゃんと支払う方向で焦って動いた方がよいです。
軽い気持ちで無視し続けていると、本当に差し押さえは普通にきます。
どんなに貧乏で口座の中に10万くらいしか入っていなくても、しっかり給料が入ってすぐのタイミングで全額取りにきます。鬼畜の所業です。
滞納している人が悪いので、当たり前と言えば当たり前の制裁なんですけどね。